エギングリール選びで「どれが本当にお得なの…?」と悩んだことはありませんか?
私もエギングを始めた頃、「高性能だけど予算オーバー…」「安いと壊れそうで不安…」と行ったり来たりで、カタログの数字だけでは決め手に欠けました。
そこで、実釣データとリアルな体験をもとに導き出したのが「コスパ重視で失敗しない!エギングリール選びに重要な7つのポイント」です。
本記事が、あなたのリール選びをスムーズにし、限られた予算でも“これだ!”と思える一台に出会う手助けになれば嬉しいです!
リールを選ぶ基準

まずは、何よりも“予算”がスタートラインです!
限られた予算の中で、あなたはどんな使い方をしたいですか?
- 長く使い続ける派
高価でも品質重視の一台をじっくりメンテナンスして、大切に使いたい - トライ&エラー派
5,000円前後のリールを一年間使い倒して、余った予算で別のリールや道具を試したい
どちらにもメリット・デメリットがありますが、私たちの体験から言うと…
「価格だけで選んでしまい、エギングに不向きなリールを使うと、釣果が出ずに楽しめなくなる」
というケースが多い印象です!
次に、失敗しないエギングリール選びの7つのポイントを順番にチェックしていきましょう!
形状

私たちがエギングでまず押さえたいのは「形状」です。
それこそスピニングリールとベイトリールとでは全く別物ですし、価格帯によっても全く異なります。
キャストの飛距離、扱いやすさ、そして汎用性を考えると、ほとんどのシーンでスピニングリールがベストチョイス。
サビキでアジを狙ったり、30cmクラスの青物にもそのまま使える汎用性の高さは、コスパ重視派にも嬉しいポイントです。
もちろん、ベイトリールで挑戦する玄人好みの選択肢もありますが、キャストが安定しにくく扱いに慣れるまで時間がかかるので、まずはスピニングで攻めましょう!

Point
- 釣り具店の店員さんに、それっぽい会話をするためにベイトでエギングを提唱したところ、店員さんのなんとも言えない顔を引き出したぞ
番手(ばんて)とは?
リール名の右側にある「2000」や「2500」といった数字が番手です。数字が大きいほど
- リールサイズが大きくなり
- 糸巻き量(ラインキャパ)が増え
- 引っ張るパワーが強くなる
メーカーごとに規格が異なりますが、嬉しいことにDaiwaのLTシリーズとShimanoは同一規格になっています。
エギング用リールでは、
- Daiwa:2500~3000番手
- Shimano:3000番手
を選べばまず間違いなし!
さらに、PE0.8号を最低150m、できれば200m巻けるモデルを選ぶと、風や潮流の強い日も安心です。
重さ:疲労を軽減する軽量モデルを選ぶ

素材研究が生む価格と軽さの秘密
メーカー各社は「丈夫で軽い」リールを目指し、軽量素材や加工技術に多額の原材料費・研究費を投入しています。そのため、高品質モデルほどコストが上がり、価格と軽さは比例関係に。
30~50gの差が生む疲労感の違い
- 低価格帯(~1万円):約300g前後
- 高価格帯(2万円以上):約200g前後
「たかが数十グラム」と思うかもしれませんが、エギングの「しゃくり」は竿全体を上下に大きく動かすアクション。1~2時間続けると、数十グラムの差でも手首や前腕への負担が一気に増し、慣れないうちには腱鞘炎のリスクも…。
疲労軽減で釣果と楽しさを両立
私たちの経験上、200~250g前後のモデルを選ぶと、一日中シャクリ続けても疲れにくく、集中力をキープしやすい!
限られた予算で疲労を抑えつつ、しっかり釣果を狙いたい方は、この重量帯を目安にリールを選んでみてください。

Point
- 体力には自信あったので、350gのシーバス用リールでエギングができないか連日検証し、見事腱鞘炎となる。その後、キーボードが打てないほどの激痛と戦いました。
ドラグ性能:安心のやり取りに必須
ドラグとは何か?
ドラグは、一定の力でラインが引っ張られるとスプールが逆回転して糸を送り出し、ラインブレイクを防ぐ機構です。エギング中、イカが勢いよく走ったときにラインが切れないように“逃がし”てくれる大切なセーフティネット!
なぜドラグ設定が釣果を左右するのか
私も最初はドラグ設定を適当にしていましたが、エギングでは「シャクリ時のダート動作」と「ヒット時の引き」に合わせた微調整が必須。適切なドラグ設定でないと、
- イカがエギに抱きついた瞬間に身切れしてバラし増加
- 無駄に力で巻き取って手首や腕に疲労蓄積
…といったトラブルが頻発します。
安価モデルで注意したいポイント
5,000~10,000円前後のリールは、
- ドラグワッシャーが安価素材で滑り出しが“カチカチ”
- 微調整ノブのストロークが大きく、1クリックで大きく動く
…ため、細かいテンションコントロールが難しく、結果的にラインブレイクやフッキングミスが増えがち。
実体験から導いたおすすめスペック
私たちの実釣データでは、
- 最大ドラグ力:2.0~2.5kg
- ドラグワッシャー:カーボン系素材
- ドラグノブ:クリック感少なく滑らか調整可能
を備えたエギング専用モデルで、潮流の強い日や大型イカ狙いでも安定したやり取りができました。予算内で安心してやり取りしたい方は、このスペックを目安に選んでみてください!

Point
- 軽さを求めてロッドとリールがセットになっている2,980円の初心者セットリールを使って春エギングにトライ。
キロアップと思われるイカをヒットさせたが、ドラグ性能がひどすぎて寄せらず、その後無事にイカは海に帰りました。
ハンドルタイプ:シングル vs ダブル
シングルハンドル | ダブルハンドル | |
---|---|---|
![]() | ![]() | |
メリット | ハンドルが一つのため軽い ハンドルの長さがある分巻き取る力が強い ダブルハンドルよりも値段が若干安い | ハンドルがピタッと止まり余分に巻かれない ハンドルが2つあるので暗くても掴みやすい 多彩なピッチでエギにアクションを出せる |
デメリット | ハンドルが遠心力で勝手にまわり巻きすぎる 暗いとハンドルが掴みづらい 糸を巻くスピードにムラが出やすい | ハンドルが二つのため重い 持ってないハンドルが袖などに引っかかる シングルハンドルよりも値段が若干高い |
私たちのおすすめは…
- 初心者~中級者:軽量&扱いやすさ重視でシングルハンドルをチョイス!疲労が減り、集中力も途切れにくいです。
- 大型狙い/パワー重視:安定感と力を求めるならダブルハンドル。強い引きにも安心して対応できます。
ただ、ここ数年でプロ・アマ問わずシングルハンドルを使われる方が増えてる気がします。
前項でもお伝えしましたが、やっぱりダブルと比べて10~20gくらい軽くなるのは大きいです。
ギア比:巻き取りスピードとパワーの最適バランス
ギア比の基本
ギア比とは、ハンドル1回転あたりにスプールが何回転するかを示す数値(例:5.0ならハンドル1回転でスプール5回転)。リールの「ローギア/ノーマルギア/ハイギア/エクストラハイギア」は概ね以下のレンジです。
- ローギア:~4.9
- ノーマルギア:5.0~5.4
- ハイギア:5.5~5.9
- エクストラハイギア:6.0~
ギア区分 | ギア比率 | シマノ表示例 | ダイワ表示例 |
---|---|---|---|
ローギア | ~4.9 | PG | P |
ノーマルギア | 5.0~5.4 | 表示無し | 表示無し |
ハイギア | 5.5~5.9 | HG | H |
エクストラハイギア | 6.0~ | XG | XH |
※メーカーごとに呼称や表示数値が異なるため、あくまで目安に。
最大巻上長で見るメリット
ギア比だけでなく、スプール径(太さ)によっても1回転あたりの巻取量(cm)が変わります。
- スプール径が大きいほど1回転で巻ける糸長が増加
- 「最大巻上長(cm/回転)」をチェックすると実際の巻取スピードが一目瞭然
シーン別のギア選び
- ハイギアが人気
キャスト後や「しゃくり」後の糸フケを素早く回収できるので、風が強い日や連続アクション時に有利。 - ノーマルギアの利点
巻取スピードは遅いものの、ゆったりとイカにアピールでき、低負荷で繊細なシャクリが可能。
自転車の低速ギアのように、少ない力でじっくり動かせるのが魅力。
私たちのおすすめ
- 初心者~中級者:迷ったら「ハイギア」を選ぼう! 糸フケ回収が早くストレスフリー。
- じっくり誘いたいとき/繊細な操作を重視:ノーマルギアで丁寧なシャクリと手首への負担軽減を実感。
スプール:飛距離UPするシャロースプール

シャロースプールのメリット
- 浅溝設計:スプールの溝が浅いため、15〜22gほどの軽量エギでも糸がスムーズに滑り出し、摩擦を大幅に軽減!
- 飛距離アップ:私たちの実釣データでは、同じキャストフォームでノーマルスプール比約10〜15%飛距離向上を確認。風や潮流の強い日でも、より遠くのポイントを狙えます。
ノーマルスプールでも工夫は可能
- 下糸で浅溝化:PEラインの下に細めのナイロン下糸(20〜30m)を巻くと、巻き山を浅くでき、摩擦軽減に効果的!
- ライン素材の見直し:滑りが良いPEライン(号数0.6〜0.8)を選ぶと、浅溝化の効果がさらにアップします。
- スプールオイルの使用:スプールベアリングに専用オイルを軽くひと吹きして滑らかさを向上させましょう。
シャロースプールを使うことで、限られた予算内でも「遠投性能」を手に入れやすくなります。まずはお持ちのリールで下糸カスタムを試し、飛距離変化を体感してみてください!

Point
- ノーマルスプールに巻いたPEが少なくなってより溝が深くなっているけど、PEを買う費用をケチったら、キャスト時にラインがスプールに引っかかり、1日でエギ2本を失い、無事PE代金分ロストしたぞ
価格帯とコスパ評価:予算内でベストな一台を
価格帯の目安と特徴
- 入門モデル(5,000〜10,000円)
- コスパ重視の最安レンジ。軽量素材やシャロースプールは省略されがちだが、下糸カスタムで飛距離アップ可能。
- エントリーモデル(15,000〜25,000円)
- 重さ200g前後・2500番手・シャロースプール・ノーマルギアといった“黄金スペック”を搭載。ドラグ性能や操作性も十分。
- ハイエンドモデル(30,000円以上)
- マグネシウムボディやエクストラハイギア、高級カーボンワッシャー搭載で軽量化&高耐久。予算に余裕がある方向け。
私たちの実釣データが導いた“黄金スペック”
限られた予算でも快適&安定した釣果を狙うなら、以下の組み合わせがおすすめ!
- 重さ:200g前後
- 番手:2500番手
- スプール:シャロースプール
- ギア:ノーマルギア
- 価格:18,000〜24,000円(シングルハンドル)
このスペックなら、強風時の飛距離・糸フケ回収、長時間のシャクリでも疲労を抑えつつ、安定したドラグワークが可能です。ダブルハンドルを選ぶと25,000円以上になるため、コスパ重視ならシングルハンドル一択!
予算別チェックリストで最終確認
- 「とにかく安く抑えたい」 → 下糸カスタム+PE0.6号で5,000〜10,000円モデルを活用
- 「ほどほどの機能が欲しい」 → 15,000〜25,000円のエントリーモデルで黄金スペックをGET
- 「最高峰を求める」 → 30,000円以上のハイエンドモデルで超軽量&高耐久を体感
あなたの予算と釣りスタイルに合わせて、このチェックリストを参考にベストな一台を選んでみてください!
購入前の一歩:レンタルタックルで“触って選ぶ”安心体験
キャスティングでハイクラスモデルをお試し
グローブライド(ダイワ)系列の「キャスティング」では、3万円以上のハイクラスリールを数千円でレンタルOK!
まずは店頭で実際に触り、ハンドルを回して軽さやバランスをしっかり体感しましょう。
差額購入でそのままゲット
レンタル後、「これだ!」と思ったモデルは、差額を支払って新品購入も可能です。
気に入った一台を無駄なく手に入れるチャンス!
実釣レンタルでフィールド確認
半日〜1日のレンタルプランを利用すれば、実際の釣り場で疲労感や操作感をチェックできます。
返却時のクリーニング料や保証金は事前に条件を確認して、トラブルを避けてくださいね。
私たちも「まずは触って、次に実釣で確信!」の流れでベストな一台を見つけました。
レンタルタックルを活用して、納得のエギングリール選びを進めましょう!

