どーも、えぎんがないです!
ここ数年のアウトドアブームにのっかり釣りを始めた方も多いですよねー
色々な種類の魚がいて、様々な釣り方がある中で「エギング」を始められる方が増えています。
が。。。この記事を見ているアナタへ。エギングって思った以上にイカ釣れなくないですか?
私自身こう感じてました
「エギングは初心者でもやりやすい釣りって言ってたじゃん!」
「動画見ても”着底”とか”フォール姿勢”とか結局何が一番大切なのよ?」
「というかこの海にイカとかいないでしょ?」
今回はエギング初心者である我々の目線だからこそ言える「エギングのリアル」と、「やって気づいた失敗例」をお伝えしながら、イカを釣るために必要な要素をご紹介します!
上の文章見て、「え、おもろいと聞いてたけどそんなでもないのか?」と感じた方、
安心してください。エギングはメチャクチャ楽しいです!
けど、これから始める、または始めたばかりのエギンガーに補足して伝えたい。。。
エギングは”比較的簡単な装備”を用意すれば、”色んな場所”で釣りができる「初心者でも始めやすい釣り」であって、「初心者でもフラッと行って簡単に釣れる釣りではない」ということを!
私達が釣行(研究)してみて気づいた「失敗」を公開し、一人でも悩めるエギンガーのお役に立てれば幸いです。
彼等(イカ)の気持ちを考えたことはありますか?
正直言います。私は頭のどこかで「イカ(魚)<人間」の図式で物事を考えてましたが、そもそもこれが大きな間違いでした。なぜならば、海中は圧倒的に彼等のフィールドです。
思考力は人間が高いですが、彼等の「行動」には、私たちと同じく理由があるんです。
そう、彼等は決してバカじゃない!ということ。
そして、私たちと同じく、予想外の行動をとることもあるんです。
その時その場の何かと噛み合って釣れることもありますが、漫然とエギを投げて動かしている人と、そうでない人の結果に大きな差が生まれてきます。
ただこれを言うと始めたての頃の自分からこんなセリフが飛んでくるかと。。。
「初めて行くのにそんなに考えながらできない!」
「そこまで考えるのは面倒くせぇな」
「調べたけど結果よくわからなんなかった」
当時の私!その気持ちもの凄い分かるぞー!
釣りには色んな楽しみがあります。沿岸部近郊出身でなければ海にいる非日常感、普段とは違い自然の中でゆっくりと時間が過ぎていく感覚、そして何より新鮮で美味しい魚たち。。。キリがありません。
ただ「狙った魚を釣り上げる達成感」は、何とも言えない気持ちにさせてくれます。
色々と試した結果「釣れない」ことは良いが、はなから釣らない気持ちで釣りをやる人って私は見たことないです。
つまり私が言いたいのは「ちょっとのことで結果は大きく変わるので、どうせなら釣れたほうがいいでしょ?」ってことです。
ではここからは、その”ちょっと”を紹介していきます。
彼等(イカ)に歩み寄ってみる
さきほどの”ちょっと”とは表題の通り、「彼等(イカ)の行動を考え、より釣れる条件を積み上げる」ということです。
これからエギングを始める方はもちろんですが、すでに何度か釣行されている方はもう一度振り返ってみてください。うまくいかなかった理由として「しゃくりがうまくできなかった」「ボトムをとれなかった」「人気カラーのエギをロストしてしまった」
これらが一番最初に出てくる方はもうちょっと大本を振り返ってみましょう!!
あなたがエギングしてた場所、本当に釣るのに適した状況だったでしょうか?
「ちゃんとエギング歴長い人に教えてもらったよ!」
「ネットとかで下調べしたよ!」
そういった方々も是非復習の気持ちで見てください。
ある日の釣り場を振り返る
どうです?めっちゃ釣れそうな雰囲気でてません?笑
この日、えぎんがないメンバー含めて3名で釣行にいき、ついた瞬間「今夜はイカ刺し待ったなし」と鼻息を荒くして磯に入りました。
写真にも小さく映ってますが、えぎんがないメンバーと合わせると10名近い釣り人がエギング実施中と、数が釣りやすいシーズンということもありかなり賑わってました。
ここまで書くと何となくオチが見えてますが、この日夕マヅメまで実釣してメンバーは軒並みボウズ
他の釣り人も私たちが見る限り1杯あがったのみ。。。
「いやぁ、えぎんがないねぇ・・・」その日暗くなっても投げ続ける3人の姿がありました。
釣れない要因は何だったのか?
帰りの車内で反省会した際、三者三様の意見は出ましたが、なぜか自身の釣り方に関するものだけ。
そこで冷静に振り返ってみました
「自身の腕のなさはもちろんだが、本当にそれだけだったか?」
考えてみたところ、3つの要因がでてきました。
潮汐
当日の潮汐は「小潮」ということもあり、我々としては潮汐の中でもイカを釣るタイミングとして期待値の高い潮汐と考えております。
なぜ[大潮]⇒[中潮]⇒[小潮]⇒[長潮]⇒[若潮]⇒[中潮]⇒[大潮]と潮汐が変化していく中で、干潮と満潮の差が小さい[小潮]がなぜ良いタイミングと考えられるのか?
それは、イカには「回遊する個体」と「居つく個体」がいることが関係しています。
この日は秋シーズンのため、その時期のイカは「新子」と呼ばれ、個体が小さい100~300gくらいのイカがメインとなります。
成長するために餌を食べるために捕食行動をとるのですが、もともとアオリイカは餌を追いかけるほど泳ぎが得意でないため、潮流に身を任せて回遊しながら小魚の流れを追って捕食するか、身を潜めて近くに小魚が通るのを待って捕食する必要があります。
また、新子のイカになると、泳ぐ力はもっと弱くなるため、大きく潮が動く瞬間は流されて餌を捕食することが困難になります。
そのため、満潮と干潮の差が少なく、比較的潮流が穏やかなタイミングの小潮に群れが大きく動くことがあり、結果としてイカに出会えるチャンスが広がる日となります。
潮流
先程の潮汐も関係する部分ですが、ただ流れていればいいということではないです。
イカが通るルートと自分たちがエギを投げるポイントが一致していないとイカに出会うチャンスは少なくなります。
では当日の潮の動きを見てみましょう
釣行当日のこの時間帯は岸から沖に向かって潮がずっと流れています。
これでは「潮に身を任せて回遊している個体」が沖から入ってくる可能性はグッと低くなることが考えられます。
※餌となる小魚(ベイトフィッシュ)も岩肌にいるくらいでした
せっかくの小潮でしたが、このエリアのこの時間帯は回遊のイカを捕まえるのは難しそうです。
風向き
風向きの話をする前に、少しイカの捕食行動を考えましょう。
ほかの魚類とは違い、イカには10本の腕があり、そのうち2本は「触腕」といい、伸縮自在な形状となっており、この腕を使って対象を捕縛しくちばしで食べます。
イカの状態次第ですが、ルアーフィッシングや餌釣りのように明確にルアーをグイっと引っ張らず、対象を包んでもぞもぞすることも多いんです。
そのため、竿先(ティップ)に伝わる振動やアクションも繊細なものになります。
それが新子ともなれば余計です。
その繊細な”アタリ”をとるためには、ライン(釣り糸)の動きや竿先に集中する必要があり、そこに最も影響するのが風です。
では当日の風向きを見てみましょう
見事に横風です 笑
この横風が原因で竿先とラインが横に引っ張られるように流され、微細なあたりに気づけない状況でした。
これは可能性の話ですが、もしかすると当たってたけど全く気づけなかったなんてオチかもしれません。
プレッシャー
あ、釣れないことへのプレッシャーではないですよ?笑
イカに対しての話です。
この日シーズン真っ只中ということもあり、結構近い間隔で釣り人がエギングに興じてました。
イカは非常に賢く目もいいとされているため、何度もエギ見たり、ほかのイカが吐いたスミに反応して警戒モードになってしまうことがあります。よく言われる「スレる」ってやつです。
一説によると岸壁や堤防から人の影が見えると逃げるとまで言われてます。
また、「1.潮流」で上げた仮設が正しい場合、その場にいるのは「居つきのイカ」のみとなり、すでに私たちが磯に入った時には、すでに個体がいなかった可能性が考えられます。
要はイカがいないとこにずっと投げていたということです。
この日イカが上がった場所
ではこの日イカが上がった場所はというと画像の黄色エリアでした。
(青色がメンバーがエギングしていたエリア)
見えづらいのですが、画像右側に堤防があることで潮が回っており、場所的に1人か2人でいっぱいになる場所のため、「居つきの個体」が残っていた可能性があります。
また海底には根(岩や海藻)が存在しているので、捕食者から身を隠したり、休んだりするのにも適した場所でした。
今回は場所どり段階で厳しい戦いを強いられていたということでしょう。
釣れない理由は様々、一個ずつ覚えて試すことが釣果への近道
ついつい釣れない理由を自分のせいにしがちですが、冷静に振り返ってみるとこんなに色々と要員があるものなんです。
もちろんこれら条件が整ったからと言って必ず釣れるとは言い切れません。
ただし、こういった釣れる条件を足し算していくことが、明日の1杯につながると考えてます!
今回上げた内容はエギングをするうえでというか釣り全般に言える考え方でした!
もっと突っ込んだ内容は、ほかのエギンガーの方も紹介してますし、当ブログでも取り上げさせていただこうと思ってます。
他にもエギングについて色々書かせてもらっているので、ここはこういう考え方あるんだよ!とかがあればTwitterからコメントください!
いつか「釣れるエギング研究所」を目指してこれからも研究を続けます!