いよいよ関東でも秋シーズンが本格的に始まっている中、どうやったらイカを釣れるかを日夜考えて調べていると、エギングといっても世の中には様々な手法が存在していることがわかります。
今回はその中でもエギンガーによって賛否分かれる「ケミホタルカスタム」について検証してみたので、私が感じたメリットやデメリットを紹介させていただきます。
今回の記事を読んでいただき、仕掛けを考えるキッカケになれば幸いです。
ケミホタルカスタムの仕掛け紹介
ケミホタルとは?
ケミホタルは日本化学発光株式会社(現 株式会社ルミカ)が開発し、1979年に販売をスタートした製品です。
夜釣りを好んで実釣していたルミカ社の社長が、アメリカで開発された発光塗料「サイリューム」を見た際に、すぐに壊れて光らなくなる電気ウキに憤慨した記憶をヒントに、自ら開発・製品化したとされています。
最大の特徴は火や電気を一切使わず、化学薬品を詰めたアンプル(薄いガラス)を包むチューブを手で折ることで薬品が混ざり発行するということです。
現在では用途に合わせ様々なサイズが開発されており、発光時間は2時間〜7時間、視認できる距離は10mから170mと目的に合わせて利用することが可能です。
今回ケミホタルカスタムの利用したのは「ケミホタル25」 のイエローとレッドで検証しました。
詳しい製品情報はこちらを参照下さい
仕掛けの構成紹介
仕掛けといっても今回のカスタム方法は特別なテクニックは一切不要です。
リーダーの先端にスナップを装着する前に、ケミホタル25の袋に同梱されている、固定用チューブを半分にカットし、リーダーに通すだけです。
スナップを装着した後に、スナップから30cm前後離した位置に先程通したチューブを持ってきて、折って薬品を混ぜて光らせたケミホタルをチューブに押し込むだけです。
チューブに押し込む前に少しチューブ内部を濡らしておき、摩擦熱が少しでも発生しないようにすると、リーダーへの負担が減るので良いと思います。
エギに装着も可能
別のカスタム手法として、エギの腹やカンナ近辺に固定したり、エギに穴を開けて内部に入れたりする方法があります。
これまた賛否分かれる手法ではありますが、実際に釣果があると言われている方もいらっしゃいまし、タチウオ釣りのようにケミホタルを集魚効果を目的としたカスタムにするのであれば、上記方法でも良いと思います。
私が上記手法を使わなかった理由としては、グローカラーのエギに光を当て続けて極端に発光させたエギは見切られやすいとも聞いたことがり、実際最初の数投以降パッタリとアタリが無くなった経験もあるため、今回はエギ周辺を光らせてアピールする目的で離した位置に装着してみました。
大切なエギに穴を開けるのは非常に忍びない気持ちですが、いずれこのカスタム手法も試してみようと思います。
使ってみて良かった点
まず1つ目に上げられるのはエギの視認性が飛躍的に上がることです。
キャストの方向(軌道)が光って見えるため、海面が光って見ずらいようなシーンでも着水ポイントが見つけやすかったです。
また、磯など手前に根や岩礁があるようなエリアでは、岸近くまでエギが来くると明かりが見えてエギの位置を把握しやすいため、無用な根がかりを避けることができます。
2つ目に上げられるのは、他のカスタム手法と比べると非常に簡単に実施することができます。
半傘であればカンナを切ったりする手間もあり一度切ったあとはもとに戻すことがでみません。
また、餌をつける邪道エギであれば餌が崩れるたびに針金やゴムで止め直したり、手が汚れたりと手間がかかります。
糸にチューブを通してケミホタルを装着するだけとなるケミホタルカスタムは、誰でも簡単に活用できる手法の一つと言えます。
使ってみて課題を感じた点
今回のラインにケミホタルを装着する方式では、いくつかの課題を感じました。
1つ目は、キャスト時に余分な空気抵抗を生んでいたため風に煽られて流されやすく感じました。
(しかし、これを逆手にとって追い風に乗せて飛距離がアップしたことも確認してます)
2つ目は、エギをシャクった際に、ケミホタルを固定するチューブと本体が水中で抵抗を生んでいるのか、潮が重く感じるシーンが多かったです。これは個人的に結構な課題と思います。
試しに岸に近い表層でショートジャークをしてみましたが、明らかにいつもよりもダートしていないように感じたので、合わせるエギの種類によっては、エギの強みを消してしまう可能性があるので注意が必要そうです。
(フォール姿勢についも確認しましたが、明確に阻害しているような動きはみられませんでした)
結果として釣果は出たか?
2回の釣行で5時間ほどケミホタルカスタムを検証し、周りがイカを釣れていない中でメトイカ(ケンサキイカ)を1杯釣ることができました。
メインターゲットとなるアオリイカは釣り上げることができませんでしたが、三浦半島の南端ではまだアオリイカの釣果が乏しい時期であったこともあるため、致し方がない部分もあると思います。
使ってみて出した結論
イカを釣り上げることはできたものの、メトイカは元々捕食行動が強く群れに当たれば釣りやすいイカであったことから、ケミホタルカスタムが有効打だったとは現状では言い切れることができません。
しかし、イカが釣れたということは、逆に言えばケミホタルがあることで釣れないということはなさそうです。
以上のことから、私が出した結論としては、積極的に使うまでには至らないものの、濁りがキツイ潮や月明かりや街灯がない暗い夜などには、有効な一手であると感じました。
また、今回は使えるかどうかもわからない中での検証だったためラインに装着する形を取りましたが、今後はエギ自体にケミホタルを装着する方式でどうなるかを検証してみたいと思います。
今後も道具箱に忍ばせておき、状況に合わせて使っていこうと思います。
この記事を書いた人:えぎんがない⁉︎
「えぎんがない!」とはエギングの魅力にガッツリはまってしまった首都圏在住の初心者エギンガー2人組みが、神奈川県三浦エリアを中心に日夜イカ釣りを行い、その結果や情報を発信をしているエギングの情報メディアです。同じくイカが欲しいのに釣れない!と悩んでいる人たちのお役に立てれば幸いです!!