今回は、エギングで釣果を大きく左右する「リーダー(ショックリーダー)」の話です。
エギングを始めたばかりの頃、「なぜメインラインとエギの間にリーダーを入れるの?」と疑問を抱いた方も多いはず。
さらに、店頭で「ナイロン?フロロカーボン?」「長さは何mがベスト?」「何号を選べばいい?」と、エギング リーダー 太さやエギング リーダー 長さで迷ってしまった経験、ありませんか?
私たちも同じ悩みを抱え、実釣データに基づいて何度も検証を重ねた結果、リーダー選びのコツがクリアに!
本記事では、リーダーの役割から長さ・太さの選び方、素材ごとの特徴まで、実体験を交えてわかりやすく解説します。
1. リーダーの役割と基礎知識

リーダー(ショックリーダー)は、その名の通り魚がヒットした瞬間や岸際で暴れたときの衝撃を和らげるアイテム。エギング リーダーだけでなく、ルアーフィッシング全般で欠かせません。
伸縮性の高いリーダーがクッションとなり、身切れ・口切れのリスクを大幅に低減してくれます。
エギングでは特に、ボトム付近でエギにアクションを加える際に、ラインが岩礁や海藻に擦れて“根ズレ”を起こしやすいのが特徴。
メインラインに使われるPEラインは軽くて強度がある一方、摩擦に弱い性質があるため、必ずショックリーダーを噛ませて耐久性を補強しましょう。
材質はほとんどの場合フロロカーボン一択です。次節で詳しく比較します。

【要注意】
- フロロカーボンの強度を過信してエギングしてたら、普通に千切れてエギをロストしたぞ!
- 岩礁が多いエリアで1時間ほどエギングしたら、リーダーを指で挟みザラザラする部分をチェック。特にエギから約30cmの箇所は要注意。ザラつきを感じたら、その部分よりエギ側を思い切ってカットしましょう。
材質はほぼフロロカーボン一択

リーダーに選べる素材は「ナイロンライン」と「フロロカーボン」の2種類ですが、エギングでは私たちを含む多くのエギンガーがフロロカーボンを使っています。その理由は主に3つ!
- 高い耐摩耗性
岩礁や海藻に擦れても強く、根ズレによる切れを防ぎます。 - 低伸度による感度アップ
ナイロンより伸びにくく、イカの微かなアタリをダイレクトに感じ取れます。 - 高い屈折率
水中でほとんど光を屈折させず、ラインが視認されにくいためイカの警戒心を抑制。
これらの特性から、エギング用ショックリーダーにはフロロカーボンがベストチョイスです。
1-3. 太さ(号数)の選び方

フロロカーボンリーダーは号数によって耐摩耗性や感度に大きな違いがあります。初心者~中級者なら1.5号〜2.5号の範囲を基準に選ぶのがベストです。
- 2号:万能バランス!
春の大型イカから秋の新子まで幅広くカバー。根ズレ耐性と感度のバランスも良好なので、まずはこの号数を試してみましょう。 - 太め(2.5号以上):根ズレ最強!
岩礁や藻場での摩耗に強く、ラインブレイクの心配を大幅に軽減。ただし、水抵抗が増してエギのフォール姿勢や操作感に影響が出ることもあります。 - 細め(1.5号):感度&アクション重視!
エギ本来の動きとイカの微妙なアタリを捉えやすい一方、根ズレには注意が必要です。軽い潮流や小型狙いの場面で威力を発揮します。
私たちの実釣データでも、1.5号〜2.5号のリーダーで最も安定した釣果を確認済み。使用するPEラインの号数や釣り場の根掛かり度合いに合わせて、最適な太さを選んでみてください!
1-4. リーダーの長さの目安
エギング リーダー 長さでよく見かける“1ヒロ(約1.5m)”の目安。しかし、私たちは次の理由から80cm〜1mを標準にしています。
- キャスト時のガイド通過がスムーズ
短め(80cm〜1m)なら、PEとリーダーの結束部がガイドに引っかかりにくく、飛距離低下や摩耗トラブルを防げます。 - 根ズレ部分のメンテナンスが簡単
長すぎると毎回切り詰める手間が増えるものの、80cm以上あれば“切ってもなお十分”な長さをキープ可能! - 水底へのベタ着きリスクが低い
フロロカーボンは沈みやすいとはいえ、大半の場所ではラインがずっと海底を這うわけではありません。
竿の長さが短かったり、キャスト時にラインを長く垂らさない場合、結束部がガイドに入って摩耗→切断、というトラブルが起こりがち。80cm未満は特に要注意です!
また、急勾配の駆け上がりや複雑な岩礁帯など“根ズレリスク大”の釣り場では、あえて1.2m〜1.5mまで伸ばし、摩耗箇所を切って使い続けるのもアリです。
釣り場の地形に合わせて、80cm〜1mをベースに微調整してみてください!
1-5. メインラインとの組み合わせ
下表の数値はあくまでも目安です。メーカーや製品によって強度は変わるため、購入前に必ずパッケージの表記を確認してください。
号数 | PE lb(ポンド) / 強度(kg) | フロロカーボン lb(ポンド) / 強度(kg) |
0.6号 | 6lb / 2.7kg | 2lb / 1.0kg |
0.8号 | 8lb / 3.6kg | 3lb / 1.4kg |
1.0号 | 10lb / 4.5kg | 4lb / 1.8kg |
1.5号 | 15lb / 6.8kg | 6lb / 2.7kg |
2.0号 | 20lb / 9.1kg | 8lb / 3.6kg |
2.5号 | 25lb / 11.3kg | 10lb / 4.5kg |
基本の考え方
- メインライン(PE)と同等かやや低い強度のリーダーを選ぶと、魚がヒットした際に仕留めやすい破断位置を設定できます。
- 強すぎるリーダーを使うと、PEとフロロの結束部から切れる可能性が高まり、海底にラインが残りやすくなるので注意。
シーズン別の目安
- 秋の新子シーズン:中層メインで小型イカ狙い。小さなアタリを逃さないため、PEと同等強度がおすすめ。
- 春シーズン:ボトム攻略が中心になるため、PEよりもやや強度高めを選び、根ズレ対策を強化。
⚠️ 環境配慮のポイント
根掛かりやエギロスト時に、海底にフロロが漂うとサンゴ礁へのダメージや、他のエギンガーへの二次被害を引き起こすことがあります。
結束部で切れるように強度設計し、海の環境を守る配慮も忘れないようにしましょう。
1-6. 愛用リーダー紹介:SUNLINE ソルティメイト エギリーダーBS
私たちが実釣で信頼して使い続けているのが、SUNLINE社の「ソルティメイト エギリーダーBS」です。2021年9月発売のモデルで、とある釣具店の店員さんに紹介していただきました。
特に以下の点がおすすめポイント!
- 特殊表面加工の滑らかさ
ゴムのような独自コーティングにより、キャスト時やガイド通過の抵抗を軽減。 - マグロ延縄用技術の応用
大物ターゲットの知見を活かした強度・伸縮性で、根ズレ耐性とバイト感度を両立。 - 実釣でのキャッチ率アップ
私たちのフィールドテストでも、根ズレによるライン切れが減り、イカのバラシが明らかに減少しました。
全国の大型釣具店でも取り扱いが増えているので、エギング リーダー選びで迷ったときはぜひ一度お試しください!

ノットを組んでPEとリーダーの結束する

晴れてメインラインであるPEをリールに巻きつけて、ショックリーダーの準備もできたら、いよいよラインシステムを作っていきます。
ここで初めてバラバラなライン同士を結束させることで1本のラインとして利用出来るようになります。これをノットと呼びます。
ノットには多様な種類があり、求める強度や作業性、釣り場の状況に応じて使い分けが可能です。
私たちが特におすすめするのは、摩擦系ノットと呼ばれるFGノットとSFノットの2種類です。
- FGノット
摩擦力を最大化し、細いリーダーでも高い結束強度を発揮。フォール姿勢の乱れを抑えたい上級者向け。 - SFノット
手順が簡略化されており、風が強い日や寒い時期でも組みやすい。強度と作業性を両立した初心者~中級者向け。
どちらのノットも、根掛かり時にリーダー側で切れやすく設計できるため、海底ゴミの抑制にも貢献します。
釣り場やフィッシングスタイルに合わせて、最適なノットを選んでみてください!
尚、実際の結束方法については、別記事でオススメの結束方法などを動画付きで詳しく紹介してますので、そちらを参考にしてみてください。
摩擦系ノットは編み方が特殊なので、最初は難しく感じますが、慣れればすぐに組めるようになりますし、エギング以外の釣りにも広く活用できる、非常に結束力の強いノットですので、是非この機会に覚えておくと良いでしょう!
まとめ:たかがリーダーと思わず、自分に合うものを選ぼう!
- ショックリーダーはエギングの要
根ズレやイカの暴れを吸収してバラシを防ぐ、なくてはならない存在です。 - 素材はフロロカーボン一択
耐摩耗性・感度・視認性を高次元で両立。ナイロンよりもエギングに最適。 - 号数は1.5〜2.5号、長さは80cm〜1mが基本
シーンや使用PE号数に応じて微調整すると、操作性と耐久性のバランスがベストに。 - FGノット・SFノットで結束強度と作業性を両立
摩擦系ノットなら、根掛かり時にもリーダー側で切れやすく、海洋環境にも配慮できます。 - PEとリーダーの強度バランスは同等かやや低めで設定
仕留めたい場面では確実に切れる位置をコントロール。海底ゴミの抑制にもつながります。 - イチオシはSUNLINE ソルティメイト エギリーダーBS
特殊表面加工の滑らかさでキャスト&ガイド通過がスムーズ、根ズレ耐性も抜群!
装備を見直して次回の釣行でヒット率アップを狙いましょう!
ご自身の釣りスタイルやフィールド条件に合わせて、最適なリーダーをぜひ選んでみてください。

この記事を書いた人:えぎんがない⁉︎
「えぎんがない!」とはエギングの魅力にガッツリはまってしまった首都圏在住の初心者エギンガーが、神奈川県三浦エリアを中心に日夜イカ釣りを行い、その結果や情報を発信をしているエギングの情報メディアです。同じくイカが欲しいのに釣れない!と悩んでいる人たちのお役に立てれば幸いです!!