雨を味方につけてアオリイカを釣る!雨天エギング攻略

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こんにちは!えぎんがない!?です。

この記事を公開した7月上旬、梅雨明けとはいいづらい雨の日が続き、多くのアングラーにとって憂鬱な日が続いています。

更にエギンガーにとっては、皆さんも一度は耳にしたことがあろう「雨の日は陸っぱりからイカは釣れない」という説があり、夏が本格的になるにつれて成体のイカがいなくなるのを横目に、歯がゆい思いをしているかと思います。

雨の日はイカが釣れない・・・

本当にすべての雨がイカにとってマイナスなのか?答えは断じてNoです!
むしろ雨とアオリイカの関係性を正しく理解することで、晴れの日以上に釣れる可能性も十分にあります!

今回の記事を読んでいただければ、雨をチャンスに変え、貴重な梅雨の一杯に巡り会える可能性がグッと高まりますので、是非一読してみてください。

なぜ雨の日にイカは釣れないと言われるのか?

雨の日はイカが釣れない。これにはちゃんとイカの生態に沿った明確な理由が存在します。
代表的な3つのポイントを紹介いたします。

塩分濃度が下がりイカが生息しづらくなる

アオリイカ含め、イカ全般に言える話です。

身体の細胞組織が浸透圧の変化に弱く、塩分濃度が低い海水(水)にさらされると、細胞組織が破壊され死に至る場合があります。

そのため、雨の後に河川から流れる塩分濃度の低い水がぶつかる河口付近や、強めの雨が降り、一気に海面付近の塩分濃度が低くなるような状況になると、深場の中層からボトム付近に生息域をずらして活動することが分かっています。

ここでポイントなのは、海水全体の濃度が下がるのではなく、塩は水よりも比重が重いため、塩分濃度が低い水は表層付近にいくことで、いわゆる「二枚潮」と言われる状態となります。

※実際にどのくらいの塩分濃度の低下がイカに影響するのかは、探しましたが論文なども見当たりませんでした。

潮がにごりイカがエギを見つけづらくなる

澄み潮と濁り潮の違い
視認性の悪い濁り潮の場合、あえて潮に馴染む緑色のカラーを選ぶと警戒心を持たせずアタリが取れることも

イカは視力が他の魚類と比べると非常に高いと言われています。
しかし色彩を見分ける能力がほぼなく、色の濃淡で見分けているようです。

そのため、濁りが強い海の中では、イカがエギを視認しづらくなり、結果としてヒットする可能性が減ってしまいます。

また、イカを捕食するフィッシュイーターに狙われた際に、気づきづらく逃げづらい状況となるため、警戒心を高めて捕食スイッチがオフになる個体もいるため、マイナス要素と言えるでしょう。

水温が下がりエギが届かない深場へ潜ってしまう

これは特に春先にエギングする時に注意したい点です。

アオリイカは水温が16℃をきると極端に活性が下がると言われており、また、産卵するために深場(水深30〜40m)から浅場(5m前後)に産卵するための生殖活動のスイッチが入るのも17℃前後の水温が必要と言われています。

そのため、急激な雨や長い時間雨が振り、水温が下がることでボトム付近でじっとしてしまうか、深場へ戻ってしまうことで、結果としてそもそもエギを投げてもイカがいない状況になってしまいます。

実は雨にはメリットもたくさんある

ここまで一般的に「雨=釣れない」言われる理由を紹介いたしました。
しかし、今回お伝えしたいのはここからです。

そう、決して雨はマイナス要素だけではないんです。その代表的な例をご紹介します。

低気圧が海面を押し上げてベイトが表層に上がってくる

雨が降るような天気の場合、その降雨エリアはいわゆる低気圧の中にいます。
大気中の気圧が高い「高気圧」の場合、圧力が増し海面を空気が上から抑える力が働きます。

逆に気圧が低い「低気圧」の場合、海面を抑える力が弱まることで、海面が上昇します。

その上昇にあわせて、ムシやプランクトンが海面付近に昇ってくるため、それを捕食するベイト(小魚)が集まってきます。

それを見たイカの捕食スイッチが入ることで、エギに乗りやすい状況が生まれるため、低気圧が入ってくる曇りや雨はチャンスと言えます。

海中の酸素濃度が上がり活性が上がる

魚も生き物のため、酸素が必要です。
しかしもともと海中には微量な酸素しか含まれていません。

雨が振り海面付近がバシャバシャと動きがでることで、海面付近がかき混ぜられ酸素濃度が高くなっていきます。また、低気圧が入ると風が吹くため、海面付近を風がかき混ぜることも酸素濃度を高める要素の一つとしてあげられます。

酸素濃度が高まれば、イカはもちろんのこと、餌になる小魚の活性も高まりますので、食い気のあるイカに出会える機会が増え、チャンスと言えます。

ライバルが減り釣座を取りやすくなる

これは実践してみると非常に有効な手段の一つであることが分かると思います。

誰しもが天気の良い日に、気持ちよく釣りたいものです。
しかし実績のある人気ポイントは、常にエギンガーやそれ以外の釣り物を楽しんでいるアングラーが多数います。

エギングで結果を出すためには、海の状態と同じくらい、場所の要素も非常に重要です。
どんなに海の状態が良くても、根や藻がない開けた砂地や、波が岸にあたってさらしが巻く付近ではイカを釣るのは難しくなります。

そのため、ライバルが少ない雨の日を狙って、一級ポイントを狙うというのも検討すべき事項と言えます。

プラスの雨を利用してアオリイカを釣ってみた

2022年の春イカシーズンに雨エギングをした釣行を記事にしております。

かいつまんで結果をお伝えしますと、普段人気の漁港エリアも小雨がちらつく中では、ほとんど人もおらず、多くのポイントを叩くことができ、無事アオリイカをゲット出来ています。

雨脚が強くなってからは水温が下がったこともあり、反応は消えましたが、雨を狙ったエギングが有効的な手段で、普通に釣れることを実証することができました。

水温が安定しない春先では降雨による影響も大きいため、ライバルが極端に減る傾向にある

雨を味方につけて、ライバルに差をつける!

海岸で夕日を浴びている釣り人
安定した釣果を得るためには、釣れる条件を重ねるのはもちろんのこと、釣り人(母数)が少ない場所を狙うのも大切な要素だ

エギングで釣果を出すには、如何に釣れる条件を整えられるかが重要です。

一口に「雨」といっても、小雨なのか?降っている時間はどのくらいか?水深がどのくらいあるエリアか?など、様々な条件がからむことで状況が大きく変化します。

そのため、釣り上げる対象の魚種の生態を正しく理解すること、そして気象条件などをゼロかイチかで決めつけるのではなく、ゼロからイチ(イチからゼロ)になるまでの過程をちゃんと理解することで、ライバルを出し抜いて釣果を出せる可能性が高まります。

雨の中のエギングは体温も低くなり、準備することも増えるため面倒な部分は多いのは確かです。

しかし、そういった人が避ける状況を逆手にとって実行に移すことが、限られた資源の中で結果を出すポイントと言えるのではないでしょうか?

是非、この機会に一度雨の中お近くのポイントへ足を運んでみてください!

この記事を書いた人:えぎんがない⁉︎

「えぎんがない!」とはエギングの魅力にガッツリはまってしまった首都圏在住の初心者エギンガー2名組みが、神奈川県三浦エリアを中心に日夜イカ釣りを行い、その結果や情報を発信をしているエギングの情報メディアです。同じくイカが欲しいのに釣れない!と悩んでいる人たちのお役に立てれば幸いです!!

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