今回はエギング初心者の方でも結びやすい簡単なノットもご紹介してますので、初心者の方は難易度の低いノットで、基本の編み付けや結びを練習してから、高難易度のノットに挑戦してみてください。
エギングに根掛かりはつきものですし、何度もエギをキャストするような釣りになりますので、ノット本来のポテンシャルを活かせないままなんとなく使うのでなく、自身でもしっかりと結束できるノットを選ぶことで、結び目がゆるくてスッポぬけたりするようなリスクを軽減できます。
また、参考動画も掲載しておきますので、結び目がきれいにできないって方は、目の前にラインを用意してから今回の記事は読んで、実際に試すことをオススメします!
そもそもノットってどのくらい種類あるの?
個人で編み出した派生型のノットなどもあるため正確な数は不明ですが、少なくとも基本となるノットは30種類以上はあります。
ただし、ノットと一重に行っても、「1 ルアーや仕掛けとラインを結ぶ」「2 ラインとラインを結束させる」「3 延べ竿などに仕掛けをつなぐ」など使い方が分類されます。
今回はラインシステムを組む話ですので「2 ラインとラインを結束させる」ノットをご紹介します
ノットを使い分けるポイント
先程あげた30種類をすべて使っている方もいるのかもしれませんが、多くても先で上げた3つの分類の中で2〜3種類くらいパターン持っている方がほとんどかと思います。
ノットを使い分けるポイントは、「釣り方」や「ロケーション」に合わせるのが基本です。
例えば、結束力が強固で糸がほどけにくいノットを組んでも、摩擦に弱いナイロンラインを根(木や岩など)が多いロケーションで手返しが早い(ルアーフィッシングなど)釣りをする場合、どうしても糸が伸びたり擦れたりで耐久度が落ちてきます。
そこで、強度はある程度にしておき、交換に手間がかからないノットを選んだりします。
次は私が実際に試してみておすすめしたい、ライン同士を結束するためのノットをご説明します。
因みに強度に関して、正直練度が非常に大きく関わってくるので、そのあたりも参考値として見てください!(なので初心者の方ほど参考になるかもです)
トリプルエイトノット
オススメ度:★★★☆☆
このノットのおすすめ理由はなんと行ってもノットを組むのにかかる時間が短く簡単ということです。
他のノットでも言える話ではありますが、このノットはなれると10秒くらいでできてしまいます。
釣り場は刻々と変化しており、突然イカが浅場で見えた!風がやんだ!なんてことは日常茶飯事です。
また底を取る釣り方をするケースが多いため、どうしてもリーダーが擦れて劣化し、傷の箇所によってはリーダーごと交換するなんてことも発生しますのでスピードは大きなメリットです。
ただし強度は他のノットよりも落ちてしまうので、春イカ(親イカ)を対象魚としたエギングの場合は、せっかくかけてもラインブレイクする可能性がありますし、エギが根掛り救出する為にテンションをかけたら結束部から解けてしまった…なんてこともあるので、考慮しておきたいです。
電車結び
オススメ度:★★★☆☆
こちらはよく初心者向けのノット講座とかでもよく紹介されているノットで、誰しもが一度は通った道かと思います。
トリプルエイトノットと比べると強度が増し、ノットを組む時間も比較的早くすむので、ナイトエギングなどで明かりが少なく手元が見づらい状況などで応急処置的に使うケースなどもあります。
ただし、こちらの電車結びもトリプルエイトノットと同様に、対象のイカのサイズが大きくなったり、根掛りの救出時に結束が解けてしまうことなどがあるため考慮が必要です。
SCノット
オススメ度:★★★★☆
後に紹介するFGノットよりも簡単な手順で高強度のノットを組めることから、初心者向けの説明や熟練釣り師の方も、どうせ覚えるならSCノットでいいという意見が出るくらい最近注目されているノットの一つです。
作業工程の数はあれど複雑ではないため、現地でライントラブルが発生し、ラインシステムを組み直す場合でも、比較的簡単に組むことが可能です。
FGノットと同等の強度で手順が簡単なSCノットですが、個人的にはラインが細くなればなるほど、しっかり編み込んで行くのにコツが必要だと感じたのと、先輩釣り師の方々も言われてますが、恐らく0.3号くらいの極細ではこのノットはあまり強度が出ないようです。
なので汎用性の高さの観点で★4つとしました。
FGノット
オススメ度:★★★★★
いわゆる摩擦系ノットの中でもダントツで使われている、人気No1のノットです。
正直作業工程には最初は慣れが必要ですし、風が吹く場所や手元が暗くて見えづらい場所でこの結び方をするのは熟練度が必要かと思います。
ですが、そんなデメリットを吹き飛ばすくらいラインの太さに左右されず、安定した強度をほこります。
また結束部のコブも目立たないため、遠くにエギをキャストすることもあるエギングにおいては、飛距離への影響も少ないのはありがたいです。(これはSCノットも同様です)
私もFGノットを組めるようになってから、リールのベールが落ちたままキャストするような凡ミス以外で、結束がほどけることはなくなりました!
また、慣れないうちは自宅でFGノットを事前に組んでおけば、強度が安定していることもあり1釣行の間そのまま使い続けられることがほとんどです。
また、FGノットはジギングやシーバスゲームなどでも利用できる結び方になりますので、ぜひこの機会に覚えておくと後々便利だと思います。
参考動画を2つあげますが、どちらのFGノットの作り方でもよいと思います。
個人的には爆速FGノットの方式でなれると、現地でも簡単にラインシステムを組むことができますのでおススメです!
SFノット
オススメ度:★★★★★
元祖摩擦系ノットとして非常に人気のあるノットです。
FGノットと比べると簡単に組むことができますので、SCノットと同様に初心者の方でも安心してラインシステムを作ることができると思います。
最後の締め込みの作業も微調整しやすいので、序盤でムラができてしまった場合でも対応できるのも良いところです。
まずはSFノットで編み付けと、エンドノットを作るときのユニノットをマスターしてから、ノーネームノットやFGノットなどの難易度が高いものに挑戦すると良いです。
ファイヤーノット
オススメ度:★★★★★
特にエギング愛好家の中で、近年オススメされることが増えてきているノットです。
なんと言っても電車結びと同じくらい作業が簡単なのに対して、強度は電車結びよりも高いため、バランスのよいノットと言えます。
対象の魚が大きくなると厳しくなってきますが、1kgアップくらいのイカであれば問題なく釣れるため、トラブル時にも即時ノットの組み直しができるファイヤーノットを是非試してみてください。
正直最近知ったので、まだ試行回数は少ないですが、前評判通り0.6号くらいの細めのPEラインでも簡単にノットを作れますし、強度も思った以上にあるなと感じましたのでオススメです。
ターゲットとなる魚の性質や釣り方に合わせて使い分けよう
エギングだけに限定しても春と秋とではイカのサイズが大きく異るため、ラインにかかる負担も異なります。
更に、エギングするフィールドが砂地、岩場、藻場、ブレイク(駆け上がり)などで、ライントラブルの発生頻度にも違いが出てきます。
せっかくのエギが結束が弱くスっぽ抜けてしまう、かかったイカにエギをプレゼントしてしまうなんてことのないように、まずはノットの特性を知った上で、安定したノット作りが出来るように練習してみてください。